無性に牛たんが食べたくなる時期

昨年突然亡くなった山口美江さんが若い頃に、忙しい仕事の合間に、しば漬けが食べたいとつぶやくCMをやっていた。コンビニエンスストアのCMでも、夜中に突然いなり寿司を食べたくなって、コンビニが開いていて買えたから良かったというものもあった。何かを無性に食べたくなるということが人には結構あると思うが、自分の場合はしば漬けでもいなり寿司でもなく、牛たんだ。年に何度か、無性に牛たんが食べたくなる時期がある。それは、疲れている時に人が甘いものを欲するように、自分にとっては自然に牛たんを欲するのだ。汗を大量にかくと塩分をとりたくなるが、牛たんなら塩との相性もよく、レモン汁につければクエン酸の疲労回復効果も相まって、テニスプレーヤーにもお勧めの素晴らしい食材なのではないかと思う。

仕事でミスをして上司にどやされた時。

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→ ホットプレートで牛たんを焼くと

gyu_013少しでも口答えすると長引くから、上司の気が済むまで、ただひたすらに頭をうなだれて怒りが収まるのを待つ。うつむきながら考えているのは、程よい厚さにスライスされた牛たん塩をトングでつかんでいる自分の姿だ。その時点で、既に口の中には、レモン汁を予想して出た、唾液が増えている。真新しい焼き網をしっかり熱して、一番最初に焼くのが牛たん塩。焼きあがるのを待つ間に、軽く生ビールをいっておく。裏返して軽くあぶる程度にすると、ちょうどよい焼き上がりだ。程よくジューシーさも残しつつ、牛たん塩の独特の歯ごたえと旨みが口の中で広がり、全てのストレスや疲れが癒される瞬間だ。

そんな幸せな妄想であたまを満たしておくと、長ったらしい上司の説教も、まるでBGMのように、自分の横をどこ吹く風と通り抜けるのだ。