gyu_023私は男性ですが、さびしがり屋の方だと思います。常に人に囲まれて育ったせいか、大人になってからも1人でいるのは落ち着きません。仕事中に1人で食事をとらなければならなくなった場合、喫煙者がタバコを吸えるお店を選ぶように、私も1人で居ても不自然ではなく、かつ食事を素早く済ませて出られるお店を探します。あなたはお一人でも牛たん屋さんに入れますか?私はもちろんNO!です。牛たんは大好きなので誰かと一緒に行けるのなら嬉しいのですが、大手ハンバーガーチェーン店でさえ利用を躊躇する私が、1人で大好きな牛たんをつっつくなんて、拷問に近いことです。

ところが、同僚の男で、1人で牛たん屋さんを利用したり、イベント会場に季節限定でオープンしているお化け屋敷に、多くのカップルたちに紛れて並んでまで入った奴がいます。話題のアトラクションに多くのカップルたちに紛れて1人で並ぶ。

https://www.city.niigata.lg.jp/shisei/seisaku/it/open-data/opendata-kenkoiryo/od-syokuniku/od-totikukensa/od-geppou-usi.html

想像するだけで恐ろしいです。その話を聞いていた私以外の人たちも驚きの声をあげていましたが、奴は意に介さずといった感じで、順番が近づいてくるお化け屋敷への恐怖を、1人で耐えてこそ本当の恐怖を楽しめるのだと言うのです。牛たん屋さんについても、専門店ならではのあの新鮮な牛たんを、誰かと話しながら、喜びを共有しながら食すというのは牛たんに失礼というもので、黙ってせっせと牛たんを焼き、少しのレモン汁を添えて無言で口にほうりこみ、歯ごたえと旨みを楽しんでこそ、本当に牛たんを楽しんだというものなのだと、私たちに得意げに語るのです。

https://www.city.nagano.nagano.jp/soshiki/h-seikatu/23847.html

他の人たちは半ばあきれ顔をしていましたが、彼の堂々とした佇まいは、私にとって輝かしく思え、同僚ながら感心いたしました。

gyu_021